rain私は毎朝最寄駅まで自転車で通勤しています。
2歳になる娘を自転車に乗せて保育園まで送るのですが、先日、朝は晴れていたものの帰りは雨。
しかも気温も低く、冷たい雨が降っていました。
合羽も持ってきていなかったので、駅まで戻ってタクシーに乗ることにしました。
しかし、タクシーは長蛇の列。
なのに、タクシーはなかなか駅に戻ってこない状態…。
挙句の果てには娘が「抱っこ、抱っこ」という始末…。
そんなとき、ふと前に並んでいた4・5歳くらいのお子さんが
「抱っこじゃなくて手をつなごう♪」と声を掛けてくれました。
声をかけてもらったものだから、娘も嬉しくて、自分から「降りる」と言い出し、お子さんのお母さんと4人で手をつなぎ、お話をしながらタクシーを待ちました。
あんなに寒くて冷たい雨で、タクシーもなかなか来ないと思っていたのに、不思議ですね。
皆で話をしながら待っているとあっという間に私たちの番に。
そして、お子さんとお母さんの番になり、サヨナラを言おうとしたとき、お母さんが、
「うちの子はもう大きいのでまだ待てます。小さいお子さんがとってもよく頑張ったので、どうか先に乗せてあげてください」と仰って下さいました。
誰もが一刻も早く帰りたいと待っている中、自分だけではなく、お子さんまでいらっしゃるのに、相手を気遣えるそのあたたかい心に私は胸が熱くなりました。

何度かお断りしましたが、最後は親切に甘えさせていただき、先に乗させていただきました。

雨が降るたびにあの日のことを思い出し、今の自分は、自分中心で物事を考えていないか、
周りへの気配りができているかということを自問するようになりました。
それは、見知らぬ方だけではなく、職場や、つい甘えがちになってしまう家族に対しても当てはまりますよね。

自分の状況が困難な時こそ、相手の立場を思いやれる人になりたい、改めてそう思わされた雨の日の出来事でした。